感情的すぎる決断
大きな決断を下すのは、なにも人生の岐路に立ったときだけとはかぎりません。
そういう意味で人生は、日々の小さな決断によって成り立っているといえるともでしょう。
どんな決断をするのかは、そのときの気分が関係するものですから、感情的になりやすい蟹座は注意が必要かもしれません。
感情が愛に満ちたものであれば多少の不安定さは問題にならないものの、ネガティブな感情に基づいたものであれば要注意です。
善良な心も邪な心も、蟹座の感情の力というのは非常に強いものがありますから、知らず知らずのうちに不幸を呼び寄せている可能性があります。
自ら運気を落としてしまっているときに、さらに感情的な決断をしたならばその結果は明らかでしょう。
どんなに心が優しく思いやりを持っていても、それ以上の憎悪や妬みを抱えていたなら、不幸のほうが引き寄せられてきてしまいます。
裏工作が泥舟に
自分が不利になりそうになったり気に食わない状況になると、必要以上に他人の情に訴えて味方をつくろうとするところが蟹座にはなきにしもあらず
本人は無意識に行っていることなので自覚はほとんどないのですが、周囲から見るとあからさますぎて冷めた目で見られていることがあります。
情に訴えて味方を増やそうとするときの蟹座パワーは強力なので、けっこうあっさりと蟹座側についてしまう人も多いようです。
しかし、それは一時的なものであるかもしれません。
あれこれ裏工作をして人に助けを求めたとき、最初のうちは「そうか、そうか」と心配してくれたりしますが、現実が明らかになるにつれてそれが裏工作だったとばれてしまったりします。
自分の心を律するのではなく他者をコントロールすると、いつかしっぺ返しがくる可能性もあります。
そのときの運気の落ち込みは取り返しのつかない程のダメージになるかもしれません。
好き嫌いにもほどがある
さまざまな試練を潜り抜け自己成長を遂げている蟹座は慈愛にあふれる人格者になるでしょう。
逆に、甘やかされて生きてきて愛嬌だけでどうにか生きているような蟹座は、いくつになっても幼稚な考え方しか出来ない人になりやすいものです。
客観的な思考が苦手な蟹座は、外部からもたらされる試練がないと、いつまでも自分の価値観だけに固執するからです。
子供っぽい考え方のまま年をとると、人に対する好き嫌いがどんどん強くなり、自分を正当化してくれる仲間だけに囲まれて生きていこうとするでしょう。
そうなると純粋で透明感のある蟹座の愛情は濁りはじめ、ドロドロとした不運がへばりついてきます。
心地よいと思っていた小さな世界は底なしの泥地に変わり、生きたまま窒息してしまうかもしれません。